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講師ブログ

~3月の作曲家~ モーリス・ラヴェル

2025年3月10日(月曜日)

3月の作曲家は

モーリス・ラヴェル

(1875/3/7生)

 

ラヴェルは

フランス印象派の作曲家です

 

生涯の作品数は60ほどと少ないながらも

ピアノやヴァイオリン、オーケストラのために

多くの名曲を遺してくれています🎹🎻

 

『水の戯れ』や『ツィガーヌ』は

学習者なら一度は弾いてみたい

憧れの曲ではないでしょうか👗✨

 

天性のセンスと完璧主義に裏打ちされた作品は

「駄作がひとつもない」

と言われる程で、

その和声の自由さとは対照的に

古典的な形式を取る作品が多いです🧳

 

瞬間瞬間の温度や質感を

音にしたかのような色彩は大変美しく

殊に管弦楽作品では

ハッとするようなハーモニーの移り変わりを

ドラマチックに味合わせてくれます🎨

 

「マ・メール・ロワ」や
「亡き王女のためのパヴァーヌ」など

ピアノオリジナルの作品を後から

ラヴェル自身が管弦楽用に編曲したものもあり、

作曲者本人の耳にどのような楽器が

イメージされていたかを直に知る機会は

ピアニストにはとてもいい勉強にもなりますね🎶

 

また、生涯独身で

子を持たなかったラヴェルですが

子供は大好きだったようで、

上にあげた『マ・メール・ロワ』は

友人の子供ふたりの連弾へ作曲・献呈されており、

オペラ『子供と魔法』

にみられる優しいまなざしからも

子供への深い愛情がみてとれます🧚

 

一方で完璧主義的な厳しさも持ち合わせ、

『左手のための協奏曲』

の作曲を依頼してきたピアニスト

パウル・ヴィトゲンシュタインに、

完成作が難しすぎたため

勝手に改変され初演されてしまった際に

ラヴェルは激怒!💢

 

改変したパウルの

「演奏家は作曲家の奴隷ではない」

という言い分にラヴェルは、

「演奏家は奴隷である」

という大変厳しい返事をしています!😱💦

 

子供好きなエピソードからは

想像がつかない一面ですね!

 

そんなラヴェルのおすすめの一曲は

『亡き王女のためのパヴァーヌ』

です👑

 

ラヴェルは晩年、

脳の病気により記憶障害におかされ

作曲もままならなくなりましたが、

病室に流れたこの『パヴァーヌ』に

「美しい曲だ、だれが書いたんだ?」

と尋ねたという、

美しくも悲しい逸話がのこっています🦢

 

シンプルなメロディと

色彩豊かなハーモニーに

ぜひ耳を傾けてみてください✨

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