2021年6月3日(木曜日)
こんにちは。
大阪府吹田市千里山でピアノ教室を開校しています 美音ミュージック です。
この曲は失恋の曲なの。悲しげに女の子が泣いている。途中の明るいところは次の恋が始まって少し元気になったところ、でもまた前の恋を思い出して泣いてしまうの。
ショパンの「ワルツ10番 イ短調」のストーリーをYちゃんはこのように語ってくれました。
ピアノコンサートでは、コンサートノートという書き物をホールのロビーに掲示します。
作曲者や曲のタイトルはもちろん
ということを、文章やイラストで表してもらうものです。
いきなり自分の想像するストーリーを書いていい訳ではありません。
まずは、作曲者のことを調べて、曲のことを調べます。
調べて自分の中で解釈してその後にストーリーを想像してもらいます。
ここでのストーリーは作曲者の意図であるストーリーでなくても構いません。
自分達にとって身近な学校が舞台だったり、好きなことをテーマにしたり、弾く生徒さんのオリジナルのストーリーでOKです。
そして、その作ったストーリーを音楽というツールを通して、聞きにくるお客さんに伝えます。
それは言葉で伝えるということよりも難しい作業です。
なぜなら、直接言葉にして説明する訳ではなく音楽というツールを挟んで、そしてうまくコントロールするのが難しいピアノに乗せて説明しなくてはいけないのです!
それは、ストーリーをより鮮明な言葉やイラストで表現できないと、お客さんに伝えるということができないからです。
コンサートノートは、就職活動と一緒だと私は思いました。
私もすぐにピアノの先生になった訳ではなく、就職活動をしてまず某CD販売店に就職しました。
音楽全般に職を探していましたが、聞いたことない会社はもちろんたくさんありました。
これも音楽業界か! と驚いた職種もありました。
まずはどんな会社か調べます。
どんな会社で、どんな事業をやっているか、会社の歴史も調べます。
HPを隅から隅まで見て、もっと深く知りたい時は自分の知り合いをつたってOB訪問もしました。
調べた後に想像します。
想像してシュミレーションして「私は御社でこんなことをしたいです!」と面接で伝えます。
就活はお見合い結婚だ、という言葉は有名ですね。
私はあなたのためにこんなことができます。こんな家庭を一緒に作りませんか?
相手も、あぁこの人とだったらうまくやっていけそうな気がする……合格! といった流れですよね。
まず自分で調べるということ。曲や会社について向き合い調べて、曲が何を伝えたいか、会社が何を大事にしているかを読み取ります。
次に調べたことを元に想像します。相手に伝えるということが最終目標なので、事細かに想像します。
それは、考えるという能力を身に付けてもらいたいからです。
そして想像した世界を相手に伝えます。ピアノコンサートではお客さんに、就職活動では企業に伝えます。
自分の頭の中で作ったものをちゃんと言葉にして伝えるということが大切です。
考えて作った言葉だからこそ、説得力がありますよね。相手の心にも響きます。
私が生徒さんたちにできるようになってほしいことは、
という能力です。
コンサートノートはただの調べものノートではなく、考え伝える力を高めるために作成するものです。
考え伝える力は、きっとこれからもずっと必要になる能力でしょう。私もあなたも子どもたちも。
ピアノを学んでみたい方、ぜひ一度体験レッスンにお越しください。
初心者・経験者、問いません。
お問い合せは下記フォームよりどうぞ。